発言駆動日記

何事も発言駆動な日記。HDD

読書会の宿題

先日、参加を始めて3回目となる由緒あるアジャイル読書会(現在21回目)にて、「なぜ読書会に参加する事にしたか」を知りたいという意見(宿題)をもらいました。

せっかくなので、ブログにしてみます。

 

遡る事8ヶ月、僕はウォーターフォールな思考に憑かれていました。

ソフトウェアを創るなら設計図と仕様書を完璧に仕上げなければならない。それをプログラマに投げれば、絵に描いたものが完璧に出来上がると信じていました。

 

8ヶ月前、入社直後のJava開発研修の真っ只中でした。

画面遷移などの簡単な仕様書が5人構成のチームに配布され、それを元に2週間で設計と実装を行いました。

 

完璧な設計図作りに憑かれていた僕は、他のチームが実装に取りかかるなか、1週間経っても信じられる設計図作りに余念がなく、シーケンス図とかクラス図とかのレビューをひたすら繰り返していました。

結局、ほかのチームの半分くらいの実装期間で目的のWebサイトを作れたし、まずまずの結果でした。(今思えば、自分で設計して自分で実装したし、要件の変化もほとんどない開発シミュレーションだったので、できて当たり前か。。)

 

その頃、先輩社員(@shiraco)に「設計は紙とペンでささっと書いて、はやく実装する方法もあるんだよ」とアジャイルコメントをもらったりしたのですが、さっぱり理解できませんでした。

 

その後、配属先も決まり、そこではアジャイル開発をやっているという噂を知りました。

アジャイルという言葉はそこで始めて知ったので、何だろうと思い適当に「アジャイルプラクティス」という書籍を購入し、読んでいました。(ちょうどその頃はCOBOLの研修をしている最中でした)

COBOLを学びつつ、「アジャイルプラクティス」や、先輩社員(@shiraco)から借りた「プログラマが知るべき97のこと」を読んでいるうちに、今まで見えていなかったソフトウェア開発の難しい所が見えてきた気がし、設計至上主義の呪いからも徐々に解放されてきた感じでした。(たぶん、この辺でアジャイルに興味を持ち始めました)

 

 やっと例のアジャイルなプロジェクトに配属され、しばらく様子を見ていましたが、どうやらうまく行ってるとは言いがたい感じ。半年ほど身を置いてみてアジャイルな人とそうでない人比が1:9みたいに感じられてきました、あくまで感覚ですが。以前参加したDevLoveというイベントで感じたアジャイルへの熱意みたいなものでその場全体が盛り上がっている感じがないのかもしれないと。

 

どれだけアジャイルな人でも、そうじゃない人に囲まれるとアジャイルできない、という実態を見た気がしました。

 

 アジャイル読書会に参加したいと思ったのも、自分がアジャイルである事を目指しアジャイルさを磨いていく為の思いが消えて無くなるのが嫌だったからだと思っています。この半年でソフトウェア開発に対する考え方がずいぶん変化してきていて、やっぱりアジャイルの方が楽しそうだし世の中をよくできそうな気がしています。

 

アジャイルな仲間がいれば続けていける。

 

かなり強引にまとめてしまいましたが。そう思って、これからも読書会にでかけていきます。